さよならSunburst! Mint Green へ生まれ変る Greco SE-600 HEAVY RELIC

Remake

gallery

specs

Body Material: Sen 2ply 表3piece 裏2piece
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Neck Material: Maple 1piece
Neck Shape: “C” Shape
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
String Nut: Synthetic Bone
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Fingerboard: Maple
Bridge Pickup: Single-Coil
Middle Pickup: Single-Coil
Neck Pickup: Single-Coil
Controls: Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup), 3way Switch
Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo ビンテージタイプ
Tuning Machines: Kluson Type 新品に交換

overview

Grecoの1977年製造、国産ビンテージギター。リフィニッシュにより新しい見た目にするのではなく、エイジドされた本体を生かし、外観もレリック加工。ビンテージギターを完成させました。
ヘッドはFenderタイプ、メイプル1ピースネック、ボディーはセン。
ビンテージタイプのイナーシャブロック。
ボディー、ネック共に現在の同価格帯ものに比べてはるかに良質の素材、また、乾燥し安定しています。
カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。
枯れたサウンドもビンテージギターならではの物!
アッセンブリーに関しても、コストダウン、採算重視の現在の機種とは別物。
ネックはテンションをかけない状態でほぼストレート、フレットは新しいものに交換します。
トラスロットは締められておらず、フリーの状態で、十分調整可能。
ボディー、ネックの塗装はポリ塗装、全てはがして薄いニトロセルロースラッカー塗装を施します。
有名メーカーカスタムショップの手掛けるレリック加工のデザインに寄せ、
更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。

ニトロセルロースラッカー塗装でビンテージ風エレキギターにリメイク!

process

ネックの加工

塗装はがし

フレットをすべて抜き取ります。
小型のサンダーで荒削りし、
サンドペーパー#80から#400まで仕上げます。

糸巻きの穴の大きさをKluson Typeのペグが合うように整形します。

フレットの打ち込み

指版を整形しフレットを打ち込みます。
フレットの短部を切り取り、金やすりで研磨
端部のバリを丁寧に取り除きます。
塗装後、フレットをすりあわせ、フレットの断面を半円形になるように整形、サンドペーパー、コンパウンドで研磨

ビンテージ塗装

ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
特殊な方法で順に塗装し杢を描きます。
段階的に塗装することで、仕上がり後に角度を変えて見ると見え方が変わります。
指板のはがれた部分もフェンダーカスタムショップの雰囲気にあわせます。
経年による塗装のはがれで付着した、ネック裏の手垢を予めポアーステインで着色します。

木部用プライマーを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
ラッカースプレークリアつや消しでネック裏のみ塗装し二日乾燥
指板が指によって塗装がはがれる部分にマスキングテープを貼ります。
経年により塗装のはがれの発生する、ネック裏をマスキング
サンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
ラッカークリアを塗布
更にラッカークリアを塗布し二日乾燥
サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
ヘッド部分とネックの付け根部分のみをコンパウンドで研磨し控えめな艶出し
ネック裏の一部はマッドに仕上げます。

フレットのすりあわせを行います。
指板のはがれる部分のマスキングを取り除き、
細かなダメージをハンドルーターで再現。
ネック裏の良く使う部分や指板が削れた感じが再現できました。
削れた部分にも予め塗装をしてありますので、大切なネックに水分が染込む心配はありません。

また、特殊な方法で塗装した杢のペイントは
段階的に塗装することで、角度を変えて見ると見え方が変わります。

ボディーの加工

塗装はがし

ベルトサンダーで大まかに塗装をはがし、
電動サンダーで平面を出し、
小型のベルトサンダー曲面部を削り、
サンディングペーパーで#220、#400、仕上げます。

材質はセン、2プライ、表3ピース、裏2ピース。
ワイヤーブラシで研磨し木目を立たせます。

ニトロセルロースラッカー塗装

ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
木目を目立たせると共に、
継ぎ目を解り難く塗装します。

木部用プライマーを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
ラッカークリアを塗布
更にラッカークリアを塗布し一日乾燥
ワイヤーブラシで磨いてつやを落とします。
マスキングテープを塗装をはがす部分にあらかじめ貼っておきます。


サンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
更にマスキングテープを塗装をはがす部分に貼ります。

サンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
ラッカーホワイトを塗布
更にサンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し1日乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
平面が出たことを確認
ラッカーミントグリーンを塗布
更にラッカーミントグリーンを塗布
ラッカークリアを塗布
更にラッカークリアを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
コンパウンドで研磨

あらかじめ貼っておいたマスキングテープをはがします。
経年による汚れをペイントします。
細かなダメージをハンドルーターで再現。

その他のパーツ

サビ加工

ブリッジのパーツ、芋ネジを外しサビを取り除きサビ止めを塗布します。
その他の木ネジにもサビ止めを塗布します
ペグは新品のクルーソンタイプに変更し、サビのように見える塗装を施します。

プラスチックパーツの加工

ピックガード、ピックアップカバー、スピードノブなどのパーツに経年による黄ばみのような塗装を施します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました