gallery
specs
Body Material: Sen 3piece
 Body Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
 Neck Material: Maple 1piece
 Neck Shape: “V” Shape
 Scale Length: 25.5″ (648 mm)
 String Nut: Synthetic Bone
 Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
 Fingerboard: Maple 1piece
 Bridge Pickup: Single-Coil
 Middle Pickup: Single-Coil
 Neck Pickup: Single-Coil
 Controls: Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup), 3way Switch
 Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo ビンテージタイプ 芋ネジは全て新品に交換
 Tuning Machines: Kluson Type 新品に交換
overview
グレコの1980年製造、国産ビンテージギター。再塗装の厚さを限りなく薄くしあげました。外観にはレリック加工を施し、ビンテージらしい風防となりました。
 ヘッドはFenderタイプ、メイプル1ピースネック、ボディーはセン。
 ビンテージタイプのイナーシャブロック。
 ボディー、ネック共に現在の同価格帯ものに比べてはるかに良質の素材、また、乾燥し安定しています。
 カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。
 有名メーカーカスタムショップの手掛けるレリック加工のデザインに寄せ、
 更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
 良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感の違いにご注目。
 最初の状態
 ネックはやや順反り、フレットは交換します。
 トラスロットは締められておらず、フリーの状態で、十分調整可能。
 ボディー、ネックの塗装はポリ塗装、全てはがして薄いラッカー塗装を施します。
ニトロセルロースラッカー塗装でビンテージ風エレキギターにリメイク!
process
ネックの加工
塗装はがし
フレットをすべて抜き取ります。
 小型のサンダーで荒削りし、
 サンドペーパー#80から#400まで仕上げます。
 フレットの打ち込み
 指版を整形しフレットを打ち込みます。
 フレットの短部を切り取り、金やすりで研磨
 端部のバリを丁寧に取り除きます。
塗装後、フレットをすりあわせ、フレットの断面を半円形になるように整形、サンドペーパー、コンパウンドで研磨
ビンテージ塗装
ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
 特殊な方法で順に塗装し杢(薄め)を描きます。
 段階的に塗装することで、仕上がり後に角度を変えて見ると見え方が変わります。
 指板のはがれた部分もフェンダーカスタムショップの雰囲気にあわせます。
 木部用プライマーを塗布し一日乾燥
 サンディングペーパー#400で軽く研磨
 ラッカースプレークリアで塗装し一日乾燥
 指板が指によって塗装がはがれる部分にマスキングテープを貼ります。
ラッカースプレークリアで塗装し2~3時間乾燥
 サンディングペーパー#400で研磨
 ラッカースプレークリアで塗装し二日乾燥
 サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
 ヘッド部分とネックの付け根部分、指版のみをコンパウンドで研磨し控えめな艶出し
 指版のはがれた部分とネック裏の一部はマッドに仕上げます。
 フレットをサンドペーパー、コンパウンドで研磨
ネック裏や指板の良く使う部分が削れた感じが再現できました。
 それぞれ削れた部分にも予め塗装をしてありますので、指板に水分が染込むことを防ぐことが出来ます。
 また、特殊な方法で塗装した杢のペイントは
 段階的に塗装することで、角度を変えて見ると見え方が変わります。
ボディーの加工
塗装はがし
ベルトサンダーで大まかに塗装をはがし、
 電動サンダーで平面を出し、
 小型のベルトサンダー曲面部を削り、
 サンディングペーパーで#220、#400、仕上げます。
材質はセン、3ピース。
ニトロセルロースラッカー塗装
ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
 センの木目を目立たせると共に、
 3ピースの継ぎ目を解り難く塗装します。
 木部用プライマーを塗布し一日乾燥
 サンディングペーパー#400で軽く研磨
 ラッカースプレークリアを塗布し2~3時間乾燥
 ラッカースプレークリアを塗布し一日乾燥
 サンディングペーパー#400で研磨
 マスキングテープを塗装をはがす部分にあらかじめ貼っておきます。
サンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
 更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
 サンディングペーパー#400で研磨
 更にサンディングシーラーを塗布し1日乾燥
 サンディングペーパー#400で研磨
 平面が出たことを確認
 ラッカースプレーベージュを塗布し2~3時間乾燥
 ラッカースプレークリアを塗布し2~3時間乾燥
 ラッカースプレークリアを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
コンパウンドで研磨
あらかじめ貼っておいたマスキングテープをはがします。
経年による汚れをペイントします。
その他のパーツ
サビ加工
ブリッジのパーツ、芋ネジを外しサビを取り除きサビ止めを塗布します。
 芋ネジは全て新品に交換。
 その他の木ネジにもサビ止めを塗布します。
 ペグは新品のクルーソンタイプに変更し、サビのように見える塗装を施します。
左は塗装後、右は塗装前
プラスチックパーツの加工
ピックガード、ピックアップカバー、スピードノブなどのパーツに経年による黄ばみのような塗装を施します。










コメント