John Mayer BLACK1 解説 Big Dipper! Jazzy Cat!? なのか

John Mayer Black One

ichimonzi でリモデルしたものです。

BLACK1について

John Mayerが最も多くのヒットを生み出したであろうギターBLACK1は、Fender Custom Shop のマスタービルダーであるJohn Cruzによって、2004年に作成されました。
現在市場では中古品が800万円以上で取引されています。


そのスペックはアルダーボディ、指板はアフリカンローズウッド、厚い”C”シェイプのメイプルネック、Radiusは9.5″ (241.3 mm)、フレットはJIMDUNLOP6105。

チューナーはゴールドのシャラー製ダイキャストにパールボタン、ナット幅は42mm、スケール長は25.5″ (648 mm)、ピックアップはJohn Cruz氏によるカスタムメイド。


Big DipperではなくStevie Ray Vaughanのトーンを参考に、John Cruzによってチューニングされた特注のもの。後にそれらは置き換えられたという憶測もありますが、John自身は明らかにしておらず不明です。

Balck 1 に搭載のピックアップについて、日本国内では、 Klein Pickups  / Jazzy Cat であるとの記事が多いようです。海外のサイトのでは概ね、ピックアップについてはブラックボックスの中と言う見解のようです。

Klein Pickups のウエブサイトにもBalck 1に関する記述を見つけることはできませんでした。 

Jazzy Cat はブルースに最適化するようTwoRockアンプで繰り返しテストを行ったとあります。私自身も Jazzy Catを扱った経験から非常に優れたピックアップであることは間違いないと思います。

John MayerがBLACK1を作るにあたって

彼はStevie Ray Vaughanのシグネイチャー・モデルを手に入れた経験をもとにギターの塗装が鳴りに与える影響があると考えました。

また、初期のエレキギターの塗装は層が薄くラッカーである事にも言及しています。
JohnはStevieのようなギターが欲しいのではなく、単に塗装されていないギターに興味をもちました。

多くの人は、ギターの塗装が少ないほど、より自然に聞こえると主張しています。
塗装がないと、木材が呼吸できるからです。その後、デザイン性なども考慮しハードレリック加工を施したBLACK1の製作へと至ります。

以来、BLACK1は彼のメインギターとして使用され、今まで演奏したなかで最高のギターだと語っています。

John Mayerのシグネイチャー・モデル

John Mayerのシグネイチャー・モデル”Limited Edition BLACK1″は2010年に世界限定83本でFender Custom Shopよりすべてをマスタービルドで生産し発売されました。

“Limited Edition BLACK1″は、John Mayer自身のBLACK1と同じレリック加工が施され、カスタム巻きピックアップを搭載しています。

以前に限定500本で生産されたBLACK1は真新しいボディでレリック加工はされずBig Dippersを搭載しており、Limited Editionとの大きな違いとなりました。

それぞれの価格は限定83本の”Limited Edition BLACK1″は約160万円で、限定500本のBLACK1は約24万円で販売されました。


Limited Edition BLACK1は発売開始前に完売となり、現在市場では中古品が800万円以上で取引されています。

参考文献
John Mayer – The Story of The Black One
Fender Custom Shop Road Show With John Cruz – John Mayer
musicradar
groundguitar

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