テレキャスターにおすすめのハムバッカー

Tips

はじめに

 テレキャスターにハムバッカーを搭載する場合、音楽ジャンルや演奏スタイルに応じて選ぶことは大切ですが、もともとシングルコイルが搭載されている場合、ハムバッカーを搭載するための加工が必要な場合があります。そのため、ギター本体に加工をするかどうかによって、ハムバッカーピックアップの選択をしなければなりません。

ギター本体に加工する場合のおすすめハムバッカー

DIMARZIO DP223 PAF

 DIMARZIO DP223は、ハイゲインなサウンドを好むプレイヤーにおすすめです。ディマジオ独自のスプリットコイル方式を採用しており、ハムバッカーとしては珍しい明るいトーンを出すことができます。中音域はクリアで、高音域は甘く、非常に表現力が豊か。

Seymour Duncan SH-1

 SEYMOUR DUNCAN SH-1は、ギブソンが開発した初期のハムバッカーピックアップの一つである「PAF」をベースに設計されています。PAFは、50年代後半から60年代初頭にかけて、ギブソンのレスポールに搭載されていたピックアップで、非常にクリアで温かみのあるサウンドが特徴でした。SH-1は、そのPAFのサウンドを現代的に再現することを目的に開発されたものであり、中音域が豊かで、トーンが温かみを帯びたサウンドを出力することができます。

 SH-1は、クリーンなサウンドにおいては、非常にクリアで伸びやかなトーンを出力します。特に、ハーモニックの鳴りが非常に美しく、フィンガーピッキングやアーミングなどのテクニックを駆使して演奏するプレイヤーには非常に人気があります。一方、歪みのあるサウンドにおいても、中音域が豊かで、トーンが温かみを帯びたサウンドを出力するため、非常に表現力が豊かです。ロックやブルースなどのジャンルで使用されることが多い。

 さらに、SH-1は、ギターソロのような単音フレーズを奏でる場合にも非常に優れたピックアップです。単音フレーズにおいては、ハーモニックの鳴りやトーンのバランスが非常に重要となるため、SH-1はその点でも非常に優れた性能を発揮します。

Fender Shawbucker 1 & 2

 Fender Shawbucker 1 & 2 Pickups FenderのShawbucker 1およびShawbucker 2は、Fender Custom Shopが開発したハムバッカーピックアップです。Shawbucker 1はネック側、Shawbucker 2はブリッジ側に使用されることが一般的。
 Shawbuckerは高出力のハムバッカーピックアップであり、豊かなトーンと強力な出力を持っています。モダンなロックやハードロック、ヘビーメタルなどのジャンルに適しており、力強く歯切れのあるサウンドを生み出します。

Fender Twin-Head Vintage Humbucker Pickup

 Fender Twin-Head Vintage Humbucker Pickup(フェンダー ツインヘッド ヴィンテージ ハムバッカー ピックアップ)は、Fenderが製造するハムバッカーピックアップの一つで、ストラトキャスターやテレキャスターなどのギターに搭載されることが多いです。

 このピックアップは、ヴィンテージスタイルのトーンを再現することを目的としており、ツインヘッドという特徴的なデザインが特徴的です。ツインヘッドとは、2つのヘッド(ポールピース)を持つハムバッカーピックアップであり、シングルコイルピックアップに比べて出力が高く、太く厚みのあるサウンドを生み出します。

 Twin-Head Vintage Humbucker Pickupは、アルニコ5マグネットを使用し、ヴィンテージスタイルのコイル巻きが施されているため、ウォームで歯切れのあるトーンを持ちます。また、4芯のリードワイヤーを持ち、シリーズ/パラレル、コイルタップなどの多様な配線オプションを提供しています。

 このピックアップは、クリーンからディストーションまで幅広い音楽ジャンルに対応することができ、特にロックやブルースなどのジャンルで人気があります。ヴィンテージスタイルのサウンドを追求するギタリストにお勧めのハムバッカーピックアップと言えるでしょう。

FENDER CuNiFe Wide Range Pickup

 CuNiFe Wide Range Humbuckerは、Fenderが1970年代に製造したWide Range Humbuckerの一種です。CuNiFeとは、このピックアップに用いられた磁石の素材の名称であり、銅、ニッケル、鉄の合金からなるものです。
 CuNiFe Wide Range Humbuckerは、シングルコイルのピックアップと比べると、より高出力かつ太く、豊かなサウンドを出力することができます。また、シングルコイルのピックアップと異なり、ハムキャンセリング機能を持っているため、ノイズを抑えることができます。さらに、CuNiFe磁石を使用しているため、中音域にフォーカスした非常にヴィンテージなサウンドを出力することができます。
 テレキャスターやストラトキャスターにも搭載され、テレキャスターに搭載された場合、シングルコイルのピックアップに比べ、太く、豊かなサウンドを楽しむことができます。
 CuNiFe Wide Range Humbuckerは、製造が短期間であったため、現在では入手が非常に困難で、高価な値段がついています。しかし、そのヴィンテージなサウンドは、多くのプレイヤーたちにとって、永遠の憧れのサウンドとなっています。

ギター本体に加工しない場合のおすすめハムバッカー

Seymour Duncan Hot Rails

 セイモア・ダンカン Seymour Duncan Hot Railsはテレキャスターのシングルコイルピックアップのスペースに収まるハムバッカーで、高出力で歪みの効いたサウンドを持ちます。ロックやハードロックなどの高エネルギーなジャンルに適しています。

Seymour Duncan Little ’59 for Tele ST59-1

セイモア・ダンカン Little ’59: ハムバッカーサイズのシングルコイルピックアップで、テレキャスターのシングルコイルスペースに収まるサイズです。’59 PAFハムバッカーのサウンドを再現し、ブルースやクラシックロックに適しています。あたたかくナチュラルなサウンドが特徴。

Seymour DuncanN STHR-1b Hot Rails Tele

 SEYMOUR DUNCAN STHR-1b Hot Rails Tele は、テレキャスタータイプのギターのに搭載されることを想定して設計されています。
 高出力で歪みの効いたサウンドを求めるギタリストに向いており、ロック、ハードロック、メタルなどのジャンルでの演奏に特に適しています。
 テレキャスターのシングルピックアップからリプレイスすることで、よりモダンな高出力サウンドを得ることができます。このピックアップは、シングルコイルピックアップとハムバッカーピックアップのハイブリッドデザインであり、ハムバッカーピックアップならではの高出力と高い歪み耐性を持ちながら、テレキャスター独特のクリスピーなトーンを保持します。
 また、セラミックマグネットを使用しており、高出力のサウンドを実現する一方で、ミッドレンジの強調や、ディストーション時の歪みの強さなど、ロックやメタルなどのジャンルに向いた特性を持っています。
 ボリュームやトーンポットとの組み合わせで、幅広いトーンバリエーションを実現することができます。また、通常のテレキャスターのブリッジに直接取り付けられるため、簡単に交換が可能です。

 

まとめ

これらは一般的なおすすめのハムバッカーピックアップですが、最終的な選択は自分の好みや演奏スタイルに合ったものを選ぶべきです。また、ハムバッカーピックアップをテレキャスターに搭載する際には、ピックガードのカットやウッドボディへの加工が必要になる場合があるので、専門的な知識を持った技術者に依頼するか、慎重にDIYを行うようにしましょう。

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