John Mayer モデルに迫る! ビンテージらしくあれ Fernandes ST-80

John Mayer Black One

はじめに

Fernendes の国産ビンテージギター”ST-80″
スモールヘッド、ローズウッドのスラブボード指板、ボディーはメイプル。軽い木材では苦手な高域にも強く、伸びのあるサウンドが得られます。

ボディー、ネック共に現在の同価格帯ものに比べてはるかに良質の素材、また、乾燥し安定しています。
完全にレストアし、カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。

枯れたサウンドはビンテージギターならではの物!
アッセンブリーに関しても、コストダウン、採算重視の現在の機種とは違います。

ネックはストレート、フレットは新しいものに交換します。
トラスロットは締められておらず、フリーの状態で、十分調整可能。
ボディー、ネックの塗装はポリ塗装、全てはがして薄いニトロセルロースラッカー塗装を施します。

有名メーカーカスタムショップの手掛けるJohn Mayer モデルのデザインに寄せ、
更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。

良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。

注意、この作品はスプレーガンを使用して塗装しています。スプレー缶を使用し塗装する場合はスプレー缶に記載の乾燥時間をお守りください。
スプレーガンよりもスプレー缶による塗装は難しく、コツが必用です。しかし、道具の費用メンテナンスなどを考えるとスプレー缶は大変便利です。
スプレー缶による塗装のコツはこちら

John Mayer Black 1 については”John Mayer BLACK1 解説 Big Dipper! Jazzy Cat!? なのか”をご覧下さい。

ニトロセルロースラッカー塗装でビンテージ風エレキギターにリメイク!

分解













ボディー、ネックともに状態は良好
ブリッジの2点留めタイプは新品のGOTOH GE101Tに交換します。
ピックアップのザクリがかなりタイトに作られているため、
シングルピックアップがマウント出来るようにざくりを変更します。
ピックアップは欠品しているので、新品のアルニコⅤを取り付けます。

ネックの加工

塗装はがし

フレットをすべて抜き取ります。
小型のサンダーで荒削りし、
サンドペーパー#80から#400まで仕上げます。

指板をR356 mmに整形



フレットの交換

指版を整形しフレットを打ち込みます。
フレットの短部を切り取り、金やすりで研磨
端部のバリを丁寧に取り除きます。

塗装後、フレットをすりあわせ、フレットの断面を半円形になるように整形、サンドペーパー、コンパウンドで研磨





ビンテージ塗装

ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。

経年による塗装のはがれで付着した、ネック裏の手垢を予めポアーステインで着色します。


指板部にマスキングを行い、木部用プライマーを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨


ラッカースプレークリアつや消しでネック裏のみ塗装し二日乾燥

経年により塗装のはがれの発生する、ネック裏をマスキング

サンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で研磨

ラッカークリアを塗布
更にラッカークリアを塗布し二日乾燥




サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
ヘッド部分とネックの付け根部分のみをコンパウンドで研磨し控えめな艶出し

ネック裏の一部はマッドに仕上げます。
最後にマスキングテープをはがし、バリの取り除きと、細かなダメージをハンドルーターで再現。















ネック裏の良く使う部分が削れた感じが再現できました。
削れた部分にも予め塗装をしてありますので、大切なネックに水分が染込む心配はありません。

ボディーの加工

塗装はがし

ベルトサンダーで大まかに塗装をはがし、
電動サンダーで平面を出し、
小型のベルトサンダー曲面部を削り、

サンディングペーパーで#220、#400、仕上げます。





材質はメイプル、3ピース。

ブリッジの取り付け

2点留めのブリッジを新品のGOTOH GE101Tに交換します
古いネジ穴を木材で埋め、正しい取り付け位置を割り出して、
決定した位置に新たなネジ穴を空け直します。

ピックアップのザクリを変更

ザクリの形状はSSHですが非常にタイトにつくられており、Fenderタイプのシングルピックアップがマウントできません。

ザクリ用のテンプレートに合わせてルーターで削り取ります。




テンプレート通りにザクリを変更できました。

ニトロセルロースラッカー塗装

ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
木目を目立たせると共に、

3ピースの継ぎ目を解り難く塗装します。
 

木部用プライマーを塗布し一日乾燥




塗装をはがす部分にマスキングテープを貼ります。




サンディングシーラーを塗布
サンディングシーラーを塗布
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨

平面が出たことを確認




ラッカーブラックを塗布
更にラッカーブラックを塗布
ラッカークリアを塗布
更にラッカークリアを塗布し一日乾燥

サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨





コンパウンドで研磨




マスキングテープをはがし、細かなダメージなどをハンドルーターで再現。
経年による黄ばみや汚れをペイントします。




その他のパーツ

サビ加工

ネックプレートのロゴを削り取ります。

サビのように見える塗装を施します。

新品のGOTOH GE101Tを分解


表面を軽く削り粗くした上でプライマーを塗布
サビのような塗装を施します。







プラスチックパーツの加工

ピックガード、ピックアップカバー、スピードノブなどのパーツに経年による黄ばみのような塗装を施します。
塗装前


塗装後

組立て

すべてのパーツを取り付け、調整します。
アセンブリを組み立てます。


弦(Ernieball hybrid slinky)を張ります。



ボーンナットの整形
弦高を決めて、専用のヤスリで溝を削ります。
0.2mmに設定

経年による汚れをペイントし、接着します。


完成

















まとめ

Body Material: Maple 3piece
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Neck Material:  Maple 1piece
Neck Shape: “C” Shape
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
Fingerboard Radius: 14″ (356 mm)
String Nut: Bone
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Fingerboard: Rosewood
Bridge Pickup: Single-Coil (AlnicoⅤ)
Middle Pickup: Single-Coil (AlnicoⅤ)
Neck Pickup: Single-Coil (AlnicoⅤ)
Controls: Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup), 5way Switch
Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo 新品のGOTOH GE101T
Tuning Machines:SchallerType GOTOH

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